川の石の上で水に濡れたヤゴを見つけました。ファインダーで覗くと,ときどき足やしっぽを動かしますが,なかなか羽化しません。しばらく待ってやっと背中が割れてきました。こうなればあとは退屈しません。しばらく石の上で直立した後,お腹を抜いて少しずつ翅を伸ばし,羽が伸び終わるとお腹を伸ばします。最後に羽をぱっと開いたら,飛び立つのももうすぐです。



石につかまっている翅を乾かしている白いトンボを見つけました。レンズを向けてしばらく観察していたら,突然大粒の雨が落ちてきました。ヤゴは石のまわりをあっちへ行ったりこっちへ行ったり動き回りますが,雨から逃れることはまだできません。ヤゴにとって雨粒はどんなに見えるのでしょう。私も近くの木の下で雨宿りです。5分ほどで雨はやみ,また,真夏の太陽が顔をだしました。翅がすっかり濡れてしまいましたが,もう大丈夫でしょう。